ふゆのよる
ひっそりと息を吸って
そのまま眠りたくなって
それでも起きていました
純粋だったころ
わたしは何を見ていたのだろう
この窓は
もっときれいだったはずなのに
ひどくまぶしい朝焼けが
迎えてくれるころには
むかしのたからものは見つかっているのかな
期待しながらそれでもわたしは
絶望しているのでした
純粋だったころ
わたしがすきだったもの
ちいさなからだで
めいっぱい吸い込んでいたもの
このせかいは
わたしをすきでいてくれるのかな
ひっそりと息を吸って
そのまま眠りたくなりました
それでもわたしは
起きているのでした
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